社会福祉士

社会福祉主事と社会福祉士は、ともに社会福祉分野で働く専門職ですが、その資格の位置づけと業務内容が異なります。社会福祉主事は、都道府県知事が任用する資格で、福祉事務所などで、生活保護や児童福祉、高齢者福祉などの行政業務を行います。一方、社会福祉士は、国家資格であり、社会福祉施設や医療機関、地域包括支援センターなどで、専門的な知識と技術を用いて、福祉サービスの提供や相談支援を行います。社会福祉主事が行政的な福祉業務を担うのに対し、社会福祉士は、直接的な福祉サービスの提供や、より専門的な相談支援を行うという違いがあります。

社会福祉士と精神保健福祉士は、ともに福祉分野の専門家ですが、その対象や専門性には違いがあります。社会福祉士は、幅広い対象者に対して、生活上の課題の解決や自立支援を行います。一方、精神保健福祉士は、主に精神障害者を対象として、医療と福祉の連携のもと、社会復帰や自立生活の支援を行います。社会福祉士が対象者の生活全般を支援するのに対し、精神保健福祉士は精神保健の専門知識を活かして、対象者の心理的・社会的な課題解決を支援するのが特徴です。