潤滑油

潤滑油と作動油は、ともに機械の動作を円滑にするために用いられる油ですが、その主な目的と性質に違いがあります。潤滑油は、主に機械部品の摩擦を減らし、摩耗を防ぐことを目的とし、粘度や油膜強度に優れた特性を持ちます。 作動油は、機械の動力を伝達し、制御することを主な目的とし、圧縮性や流動性に優れた特性を持ちます。潤滑油は、ギアボックスやベアリングなどの摺動部に用いられるのに対し、作動油は、油圧システムや油圧機器に用いられる点も異なります。 潤滑油は、長期的な使用に耐える耐久性が求められるのに対し、作動油は、応答性や制御性が重視される傾向にあります。潤滑油が機械の寿命を延ばす役割を担うのに対し、作動油は機械の動作を制御する役割を担うと言えるでしょう。